内祝いはいくらくらいが妥当?内祝いの金額相場について紹介
各種内祝いは、お相手へ感謝の気持ちを伝えるための大切な贈り物。とはいえ、「どの程度の金額であれば失礼にならないのか」と悩んでしまう方も少なくないはずです。今回は、妥当な内祝いの金額、失礼にならない品物の選び方をご紹介します。
目次
内祝いで妥当な金額
内祝いの品を選ぶ際は、いただいたお祝いの半額~3分の1の金額にあたる品物を選ぶのがマナーだとされています。内祝いと一言でいっても、出産内祝いや結婚内祝いなど、その種類はさまざま。しかし、どの場面の内祝いでも金額相場は概ね変わらず、半返し~3分の1のお返しのマナーを守れば問題ありません。
内祝いで大切なのはあくまでも金額ではなく、感謝の気持ちです。また、いただいたお祝いの金額にもよりますが、両親や目上の方には3分の1返し、同僚や友人には半返しなどと分けても構いません。金額だけでなく、相手との関係性を考慮して品物を選びましょう。
以下の表では、いただいたお祝いの金額・お相手との関係性を踏まえた内祝いの金額の目安をまとめています。こちらも参考に、品物を選んでみてください。
<お相手別内祝いの金額の目安>
お相手 | いただいたお祝いの金額 | 内祝いの金額の目安 |
---|---|---|
親しい親族 | 10万円~ | 3分の1返し |
5万円 | 半返し・3分の1返し | |
3万円 | 半返し・3分の1返し | |
上司・目上の方 | 5万円~ | 3分の1返し |
3万円 | 半返し・3分の1返し | |
1万円未満 | 半返し・3分の1返し | |
友人・職場の同僚など | 3万円以上 | 半返し・3分の1返し |
1万円 | 半返し | |
5,000円 | 半返し | |
3,000円 | 半返し |
なお、両親や兄弟姉妹、祖父母など、特に近い家族であれば、一般的な相場にこだわる必要もありません。3分の1返しにあたる品物を贈り、そのうえで食事の席へ招いたり、ごちそうをしたりといった対応でも、家族であれば喜んでもらえるでしょう。
連名でお祝いをいただいた場合の内祝いの対応は?
会社や友人のグループから、連名でお祝いをいただくこともありますよね。その場合は、いただいた金額を連名の人数で割って、そのうえで1人ひとりへ個別に内祝いの品物を贈るのが基本です。なお、お祝いの金額がそこまで高額ではないとき、大人数の連名でいただいたときはこの限りではありません。お菓子をはじめとする、全員で分け合える品物を、代表者の方へ渡すという方法もあります。
正確な金額がわからない場合の内祝いはどうすべき?
現金ではなく、物品をお祝いとしていただくこともあるでしょう。その場合はショップやECサイトなどで大まかな価格帯を調べて、大体の相場内で内祝いを選んでも問題ありません。また、金額を一律にして品物を選んでも良いでしょう。正確な金額がわからないと、相場に沿った内祝いを贈れず悩んでしまうものです。しかし、細かい金額にこだわりすぎても良くありません。
気軽なプチギフトをもらったら
特に親しい友人や身内から、数千円程度のリーズナブルなプチギフトをいただくこともあります。その場合、お相手には「格式ばったお返しは必要ない」、「気軽に受け取ってほしい」という気遣いがあることもあります。その思いを汲んで、こちらも内祝いほど格式ばった贈り物ではなく、気軽なお返しの品を選ぶと良いでしょう。この場合は、一般的な金額相場も強く意識する必要はありません。
数百円程度のタオルハンカチやスイーツギフトを選ぶのがおすすめ。また、お互いの生活が落ち着いた頃に、家へ招いておもてなしするのも良いでしょう。
クッキーやマドレーヌ、バウムクーヘンなどのスイーツは定番の1つです。ファミリー世帯には、さまざまな味が楽しめるアソート系のものがおすすめ。一人暮らしの方や少数世帯の方には、日持ちして長く楽しめるスイーツを贈ると良いでしょう。
高額なお祝いをいただいた場合
両親や親しい親族、目上の方から高額なお祝いをいただくこともあります。この場合は半返しにこだわる必要はなく、3分の1程度の金額の内祝いを贈れば問題ありません。無理に半返しをすると、かえって相手の面子を潰してしまう可能性もあり、失礼にあたるためです。「かえって気を遣わせてしまった」と相手を恐縮させてしまうことも考えられます。
何より、無理に半返しして、家計に痛手を負ってしまうことは、お祝いをいただいたお相手も望んでいないでしょう。そもそも高額なお祝いには、「これからの新生活に役立ててほしい」、「本人や家族の新しい門出を祝福したい」というお相手の厚意が込められていることも多いもの。そのお相手の厚意をしっかりと受け取り、顔を立てるためにも3分の1の金額にあたる内祝いを贈るのがおすすめです。
また、感謝の気持ちを直接伝えることも大切です。例えば結婚祝いをいただいたのであれば、内祝いと一緒に新婚旅行のお土産を持参して直接ご挨拶にうかがっても良いでしょう。
失礼にあたる内祝いの金額
内祝いの金額で失礼にあたるのは、相場よりも極端に安すぎる、または高すぎる場合です。以下で、それぞれのケースについて詳しく解説いたします。
半返し~3分の1よりも極端に安い
相場よりも極端に安すぎる品物を贈るのはマナー違反です。内祝いでは気持ちが大切ですが、いただいた品物に対して安すぎる品物を贈るのは、やはり考えもの。お相手が「自分は軽くみられている」と、不快な気持ちになる可能性も十分に考えられます。どんなに安くても、3分の1以下の金額のものを贈ることは極力避けましょう。
半返し~3分の1よりも極端に高い
内祝いでは、相場より極端に高すぎる品物を選ぶのもマナー違反にあたります。例えば10,000円のお祝いをいただいた際、「良いものをお礼に贈りたい」と考えた結果15,000円の内祝いを贈るのはマナー違反です。お相手に良いものを贈ろうという気持ちは大切ですが、「あなたからのお祝いは受け取れない」というメッセージに受け取られてしまう可能性があります。何より、お相手を恐縮させてしまうでしょう。相場よりも安過ぎず、高過ぎない、適切な金額内で内祝いを贈ることが大切です。
金額以外で気をつけたい内祝いのマナーは?
各種内祝いを贈る際は、金額以外にも気をつけておくべきマナーがあります。贈るのが遅くなった場合の対応、体裁の整え方などのマナーを、いくつかご紹介します。
内祝いを贈るタイミング
各種内祝いによって、贈るタイミングの目安が異なります。例えば結婚内祝いであれば、挙式後1ヶ月以内に贈るのが目安だとされています。そのほか、出産内祝いは赤ちゃんがちょうど生後1ヶ月を迎えるお宮参りの頃まで、入園・入学内祝いは子どもの入学式後から1ヶ月以内に贈るのが一般的です。内祝いを贈るのが大幅に遅れた場合は、品物と一緒にお詫びの言葉を添えたお礼状・メッセージカードを添えましょう。電話やメールなどで、あらかじめお詫びの言葉を伝えるのもおすすめです。
のし紙・水引の選び方
家族や親しい友人へ贈るものだとしても、内祝いはフォーマルな贈り物です。品物の箱にはきちんとのし紙を掛け、体裁を整えましょう。のし紙は慶事の贈り物全般に用いますが、内祝いの用途によって適切なものが変わるのがポイント。
例えば結婚内祝いでは、「結び切り」と呼ばれる水引が印刷されているのし紙を使います。結び切りは「堅結び」とも呼ばれている結び方で、一度結ぶと簡単にはほどけない結び方です。そこから転じて、「一度切りであることが望ましい」とされている慶事(結婚)で用いられる水引です。このことから、結び切りは結婚祝い・結婚内祝いのほか一度切りであることが望ましい弔事全般にも用いられます。
一方、出産内祝いや入学内祝いでは、蝶結びの水引が印刷されているのし紙を使います。蝶結びは何度でも簡単に結び直せる結び方であることから、出産や入学など「何度あっても喜ばしい慶事」で用いられるのです。
このように、のし紙を選ぶ際は水引の色・形にもきちんと注目することが大切です。
内のしと外のしについて
品物の箱の上にのし紙を掛け、その上から包装紙で包むことを「内のし」、品物の箱を包装紙で包み、その上にのし紙を掛けることを「外のし」と呼びます。配送で内祝いを贈る場合は控えめな印象を与える内のし、内祝いを直接手渡す場合は贈り物の用途がすぐにわかる外のしが良いとされています。
タブーとなる品物を確認しておく
例えば包丁やハサミ、ナイフなどの刃物は、内祝いの品物としては不適切とされています。関係を断ち切ることを連想させるためです。別のキッチングッズやカトラリーで代用すると良いでしょう。また、香典返しや会葬御礼など弔事でよく用いられるお茶や塩などの品物も、内祝いにはふさわしくありません。このほか、目上の方へ対して靴やスリッパなどの履物を贈ることは、相手を踏みつけることを連想させるためタブーとされています。
良かれと思って贈った品物で相手を不快にさせないよう、品物にまつわるタブーはしっかり把握しておきましょう。
写真を同封したり、ラベルやパッケージに写真・名前を印刷したりする名入れギフトは定番のアイテムです。とはいえ、名入れギフトは相手を選ぶ必要もあります。例えば、「子どもが欲しいけれどなかなか子宝に恵まれない」という方に、赤ちゃんの写真付きや名入れギフトを贈るのは避けたほうが良いでしょう。相手を悲しませたり、傷つけたりするためです。上司や会社の同僚など、仕事でお付き合いがある方に贈るのも避けるのが無難です。自身の両親や家族など、身内に贈るのに留めることをおすすめします。
内祝いで贈る定番の品物
内祝いでは、食べたり使ったりすればなくなる「消え物」が定番の品物です。なかでも、特に定番の品物をいくつかご紹介します。
洗剤
洗剤は、毎日使う実用的なアイテム。一人暮らしの方はもちろん、ファミリー世帯にも喜ばれるアイテムです。例えば、遊び盛りの子どもたちがいるファミリー世帯は、洗い物が多くなることが予想されます。そんな方には食器用洗剤、洗濯用洗剤などがセットになっているギフトを贈ると、なお喜んでもらえるでしょう。
スイーツ各種
スイーツ各種は定番中の定番。特にクッキーやマドレーヌなどの焼き菓子は根強い人気です。焼き菓子は賞味期限が比較的長く、個別包装されているものも多いため、大人数でシェアする場面でも重宝します。
コーヒー
コーヒーも、内祝いでは定番の品物です。手軽に楽しめるインスタントコーヒー、有名店のドリップコーヒー、クオリティにこだわった本格派のコーヒー豆など、贈るお相手によって種類を贈り分けることもできます。特にコーヒー好きの方には、味や高級感にこだわったコーヒーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
お米
お米は毎日食べる主食で、食品のなかでも好き嫌いが別れにくい品物です。一人暮らしの方から家族皆でお住まいの方まで、幅広い年齢層の方に喜んでもらえるのがお米ギフトの魅力。各種ブランド米がセットになったものや、出産内祝いには赤ちゃんの体重米など、高級感や特別感にこだわったお米ギフトを選ぶと良いでしょう。
タオル
お風呂やスキンケア、スポーツなどさまざまな場面で使えるタオルも定番の品物。「目上の方には高級感のあるタオル」、「友人や同僚にはおしゃれなデザインのものを」、「子どもたちがいる家庭にはキャラクターが入ったタオル」など、お相手によって贈り分けするのがおすすめです。
カタログギフト
昔ながらのマナーを重視する年配の方に贈る際はまだまだ配慮が必要ですが、近年はカタログギフトも定番のギフトとなっています。カタログギフトは、贈り先のお相手にカタログのなかから好きなものを選んでもらえるアイテム。予算別に選べるため、「予算・相場金額から大きく外れた品物を贈ってしまった」という失敗を事前に防げます。何より好きな品物を予算内で自由に選んでいただけるため、品物選びで失敗するということもありません。食品や日用品など、内祝いで何を贈ればいいか悩んだら、カタログギフトを贈ってみるのも手です。
金額相場・体裁にはこだわって
感謝の気持ちをきちんと伝えるためにも、内祝いの各種マナーには気を配ることが大切です。特に、金額に関するマナーはデリケートな問題であるだけに、きちんと把握しておきたいもの。相場よりも安すぎたり、高すぎたりする品物を選ぶことは避けましょう。
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