内祝いにお菓子を贈ろう!定番のスイーツと贈る際のマナー
結婚内祝いや出産内祝いで定番のアイテムといえば、各種お菓子のギフトです。とはいえ、贈る相手との関係性や好み、ライフスタイルなどを考慮して品物を選ぶ必要があります。ここでは、内祝いにおすすめのお菓子からお菓子を贈る際の基本的なマナーや注意すべきポイントを紹介します。
目次
- まずはおさらい!そもそも内祝いとは?
- 各種内祝いでおすすめのお菓子
- クッキー
- マドレーヌ
- バウムクーヘン
- フィナンシェ
- マカロン
- 和菓子
- ゼリーなどの水菓子
- ジャムや紅茶など、プラスアルファするのもアリ
- 贈る相手との関係性に配慮したお菓子選び
- 目上の方へ贈るケース
- 友人などに贈るケース
- 大勢の人に贈るケース
- 両親や家族へ贈るケース
- 高額なお祝いをいただいた際の対応
- 複数の品物を組み合わせるのも手
- 内祝いでお菓子を贈る際のマナー
- 相手の趣味嗜好・ライフスタイルを考慮する
- アレルギーなどの確認をとっておく
- 賞味期限に注意
- 小分けしやすいお菓子を選ぶ
- 贈るタイミング
- 内祝いを辞退されたときの対応
- 定番の贈り物だからこそマナーを守って
まずはおさらい!そもそも内祝いとは?
本来の「内祝い」は、自身や身内におめでたいことがあった際に、親しい方へ贈り物をお渡しする習慣でした。「おめでたいことがあったので、その喜びをお裾分けいたします」といったニュアンスで贈られていた品物だと考えると良いでしょう。
しかし現代の各種内祝いは、いただいたお祝いに対するお礼の品物を指すことがほとんどです。たとえば「出産内祝い」であれば、出産祝いに対するお返しの品になります。結婚内祝いであれば結婚祝い、入学内祝いであれば入学祝いに対するお礼です。
各種内祝いでは、食品や消耗品などいわゆる「消え物」といわれるギフトが定番です。これらのアイテムは実用的なうえ、食べたり使ったりすればなくなるため贈られた相手が処理に困ることもありません。とくにお菓子をはじめとする食品ギフトは、幅広い年齢層の方へ贈れるギフトです。スイーツを贈る場合は、「ちょっとした高級感のあるもの」、「普段は買わない良いもの」を意識して選びましょう。
各種内祝いでおすすめのお菓子
出産内祝いをはじめ、結婚内祝いや入学内祝いなどでおすすめのお菓子の種類をまとめました。贈る相手の好みや家族構成、関係性などを考慮しながらギフトを選ぶと良いでしょう。
クッキー
クッキーは定番中の定番。内祝いだけでなく、ちょっとした手土産やプチギフトを贈る場面でも重宝します。クッキーはポピュラーな品物であるため選択肢が多く、贈る相手に合わせてテイストや量などを選べるのが魅力です。また焼き菓子であるため賞味期限が長く、日持ちするのも喜ばれるポイントです。さらにクッキーは個別包装されているものも多く大人数で分けやすいため、会社や仕事仲間などへ贈る内祝いにも向いています。
マドレーヌ
貝型のシルエットが特徴的なマドレーヌ。こちらもギフト用スイーツとしては定番です。程よいサイズ感で食べやすく、個別包装されているのでクッキーと同じく大人数へ贈る際にも最適です。お世話になった方や、とくに親しい方に対しては思い切って有名店のマドレーヌを贈っても良いでしょう。
バウムクーヘン
バウムクーヘンは切株型のお菓子です。バウムクーヘンのバウムは「木」を意味し、クーヘンは「お菓子」を意味しています。切株の年輪を思わせる見た目であるため、健康長寿や繁栄を意味する縁起物として昔から重宝されています。各種内祝いだけでなく、結婚式の引き出物にもふさわしいお菓子でもあります。また、出産内祝いでは、表面に赤ちゃんの名前を入れる「名入れスイーツ」としても定番です。そのまま贈るのはもちろん、お相手が一人暮らしであったり世帯人数が少なかったりする場合は、あらかじめカットされているバウムクーヘンを贈るのが良いでしょう。
フィナンシェ
フランス語で「お金持ち」という意味を持つ焼き菓子。金塊を模した長方形のシルエットと、アーモンドやバターの風味が特徴的です。こちらも、出産内祝いをはじめとした各種内祝いで人気のお菓子です。
マカロン
マカロンは鮮やかな色でフォトジェニックな見た目がきれいなスイーツです。目でも楽しめるお菓子なので、女性を中心に贈るのがおすすめです。
和菓子
年配の方や、甘い洋菓子が苦手な方におすすめなのが和菓子。八つ橋やどら焼き、最中などが定番です。高級感も演出しやすいので、年配の目上の方へ贈るのにも最適です。人気の老舗店のギフトを選ぶ、有名店の和菓子をそろえるなど、味と見た目にとことんこだわるのも良いでしょう。
ゼリーなどの水菓子
夏場の暑い時期には、季節感を楽しめる水菓子がおすすめです。たとえばフルーツゼリーのギフトは見た目も華やかで、内祝いをはじめお中元でも選ばれています。また、消費期限や保存状態に注意したうえで旬のフルーツをまるごと贈るのも手。冬はキウイやイチゴ、夏は桃や巨峰など、旬の果物は栄養価が高く味も濃厚であるため、ギフトとしてもおすすめです。
ジャムや紅茶など、プラスアルファするのもアリ
場合によっては、「お菓子だけでは物足りないのではないか」と心配になってしまうこともあるでしょう。そんなときはジャムや紅茶・コーヒーなどのアイテムをプラスして、セットのギフトにするとボリュームが出ます。複数のアイテムがあらかじめセットになっているギフトを選んだり、アラカルトで選んだりすると良いでしょう。
贈る相手との関係性に配慮したお菓子選び
目上の方に贈るケース、友人や同僚へ贈るケースなど、贈るスイーツを選び分けることが大切です。相手との関係性を配慮した、内祝いの選び方を解説します。
目上の方へ贈るケース
目上の方へ贈る内祝いは、華やかさや高級感を重視して選ぶのが良いでしょう。これらを重視することで「きちんと感」が出て、お相手からの印象が良くなります。たとえ長いお付き合いのお相手だったとしても、目上の方であることは変わりありません。あまりにラフすぎる贈り物は失礼にあたってしまいます。
迷ったときは、老舗店や高級店のお菓子をチョイスするのが良いでしょう。有名ホテルのお菓子を選ぶのもおすすめです。なかには、「スイーツとカタログギフト」「タオルとスイーツ」など、ほかのアイテムとセットになったギフトもあります。こちらは「お菓子だけ贈るのは物足りない気がする」というときに重宝します。
宅配便や郵便で送る場合、お礼状や挨拶状を同封するとより丁寧な印象になります。手渡しする場合は、電話などでその旨を一言伝えてから手渡すと良いでしょう。職場の上司に手渡しする場合は、できるだけ業務時間外に渡すとスムーズ。内祝いはあくまでプライベートなことなので、お昼休みや定時後に一声かけて渡しましょう。
友人などに贈るケース
相手の好みやライフスタイルがわかっているのであれば、それに合わせたスイーツギフトを贈ると良いでしょう。また、友人の家族構成を考慮して選ぶことも大切です。1人暮らしなのであれば、量が多く食べ切るのに苦労しそうなギフトは避けましょう。1人でも食べ切れそうで、賞味期限が長く日持ちのするお菓子を贈るのが得策です。友人が両親やパートナー、子どもなど家族と同居しているのであれば、家族皆でシェアできるギフトセットが適しています。とくに小さな子どもがいる場合、子どももおいしく食べられそうなジュースやゼリーの詰め合わせ、焼き菓子の詰め合わせが喜ばれます。
大勢の人に贈るケース
職場や友人グループから連名でお祝いをいただいた場合は、個別ではなくまとめて内祝いを贈るのが一般的です。よって、大人数でシェアしやすい個別包装のお菓子が適しています。購入前には、贈る相手の人数とお菓子の個数をきちんと確認することを忘れずに。どうしても個別でお返ししたい場合は、少量のお菓子の詰め合わせなどを選ぶと良いでしょう。
両親や家族へ贈るケース
両親や兄弟姉妹、祖父母へお菓子を贈る場合は、味や見た目だけでなく「特別感」にこだわってみましょう。身内であれば、バウムクーヘンやカステラなどに赤ちゃんの名前を入れた「名入れスイーツ」を贈るのも手。赤ちゃんの誕生を誰よりも祝福してくれた家族に名入れスイーツを贈れば、感動もひとしおになるはずです。
「お菓子だけでは物足りない」という場合、ほかのアイテムとセットになっているギフトを贈るのも良いでしょう。なかでも、お菓子とカタログギフトがセットになった贈り物がベスト。家族が予算内で好きなギフトを選べるため自由度が高く、何を贈ろうか迷ったときに重宝します。
また、最近では「体験型ギフト」も人気です。体験型ギフトとは、その名のとおり食事やお茶、ホテル宿泊や各種アクティビティなどさまざまな「体験」を贈れるギフトのことです。たくさんのお祝いを贈ってくれた家族には、ホテル・レストランでの食事券やマッサージ券、映画観賞券など目的別の体験型ギフトでお返ししてみるのも良いかもしれません。
高額なお祝いをいただいた際の対応
各種内祝いは、「いただいたお祝いの金額の半額程度」を基準に選ぶことが一般的です。しかし目上の方や親しい親族などから、数万円単位の高額なお祝いをいただくこともあります。その場合は、必ずしも半返しにこだわる必要はありません。この場合、お相手が「これからの生活に役立ててほしい」という気持ちを込めて贈っている場合があるからです。そこに半返ししてしまうと、「気を遣わせてしまったかな」と相手を恐縮させてしまう可能性もあります。お相手の気持ちをありがたくいただいて、自分ができる範囲の内祝いを贈ると良いでしょう。
複数の品物を組み合わせるのも手
必ずしも半返しする必要がないとはいえ、「内祝いが少ないのは申し訳ない」と悩む方もいるはずです。その場合は、「お菓子と日用品」「お菓子とカタログギフト」のように、カテゴリの異なる複数のアイテムを組み合わせるのが良いでしょう。1つのセットにして贈っても、別々の品物にのし紙や包装紙でラッピングして贈っても問題ありません。
内祝いでお菓子を贈る際のマナー
良かれと思って選んだ品物で、相手を不快にさせてしまうのは絶対に避けたい事態です。内祝いでお菓子を贈る際に気をつけておきたいマナーをまとめました。
相手の趣味嗜好・ライフスタイルを考慮する
まずは、お相手の趣味嗜好を可能な限り調べておきましょう。好きなスイーツの種類や好きな嗜好品(紅茶・コーヒー等)を簡単にでも知っておくと、後々のギフト選びが楽になります。また、「仕事でいつも忙しい方なのか」、「一人暮らしかファミリー世帯なのか」といったライフスタイルや家族構成に着目することも大切です。とくに家族構成は、重要な要素になります。一人暮らしであればかさばらずサッと食べられそうなもの、ファミリー層であれば子どももおいしく食べられそうなお菓子やスイーツなどのギフトを選ぶ際の指標になります。
アレルギーなどの確認も
お菓子をはじめ食品を内祝いに選ぶ際は、念のためお相手のアレルギーについても確認しておきましょう。とくにお菓子を贈る場合は、卵や乳製品、小麦粉などのアレルギーの有無について調べておくと安心です。
賞味期限に注意
前提として、賞味期限が長く日持ちしやすいお菓子を選ぶことが大切です。クッキーやビスケットなど、定番の焼き菓子は比較的日持ちしやすく保存も簡単です。ケーキやシュークリームなど生菓子を贈る場合は、冷凍保存できるものをチョイスすると安心です。もしも賞味期限が短いものを贈る場合は、「早めに食べてください」と一言かけましょう。
小分けしやすいものを選ぶ
ケーキやバウムクーヘンなどのお菓子は、そのまま贈るとカットしたり保存したりするのに手間がかかることもあります。その手間を考えて、個別包装されている一口サイズのケーキやクッキー、マドレーヌなどを贈ると良いでしょう。とくに家族が多い方や職場などへ贈る場合は、個別包装されている品物のほうがシェアしやすく保存の手間もかかりません。
贈るタイミング
内祝いを贈るタイミングは、お祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安と考えましょう。とくに洋菓子や和菓子などの食品を贈る場合、鮮度や賞味期限との兼ね合いを考えてできるだけ早めに贈るのが得策です。もしも遅れてしまったら、電話と挨拶状で遅れてしまったことのお詫びを必ず伝えることもお忘れなく。
内祝いを辞退されたときの対応法
内祝いを辞退される方も、なかにはいらっしゃいます。そんなときは、基本的に内祝いを用意しなくても問題ありません。内祝いを辞退される方は、「かえって負担をかけたくない」、「お返しを気にせず新生活に役立ててほしい」というご厚意を持っていることが多いためです。ただし、電話やお礼状による感謝の言葉はきちんと伝えるようにしましょう。
定番の贈り物だからこそマナーを守って
お菓子は、幅広い年齢層の方へ贈れる定番の内祝いです。だからこそ、相手の好みや自分との関係性に配慮して品物を選ぶことが大切。マナーを守り、相手のことを考えて選んだお菓子であれば、感謝の気持ちがしっかり伝わるはずです。